つくりおき

スタートアップで働くWebエンジニアのブログ

スタートアップに転職して2年が経った

2018年4月からスタートアップに転職し、Webフロントエンドの開発を担当している。現職に入社してからの日々のことと今の気持ちを書き残す。

なぜスタートアップに転職したか

過去のブログに真面目な事を書いていると思うが、自分では恥ずかしくて読めない。 92thunder.hatenablog.com

それから2年

創業1ヶ月後に入社した会社は、当時共同創業者2名と自分の3人だけだった。シェアオフィスの一部屋を借り、机3つとホワイトボードしかない部屋で最初のリリースに向けて開発を進める日々だった。

それから2年が経ち、社員数は20名を超え、5億円のシリーズA資金調達を実施できるまでに成長した。

プロダクトのアイデアに恵まれたのが、なにより幸運だったと思う。最初のプロダクトのアイデアを一緒に検討することができたのはとても良い経験になった。自分自身が欲しいと思うプロダクトの形を目指して開発できており、同じくこのアイデアに賛同して入社を決めてくれる人も少なくない。展示会で製品デモをする時には、毎回お客さんのウケが良く、みんなに必要とされている製品なんだなと感じる。

プロダクトの性質上、ブラウザのWeb APIには必然的に詳しくなった。0→1だけでなく1→10, 100に長期開発していく中で、スピードを落とさずに開発を進めていくことが求められるため、設計の技術も身につけることができている。最初は基本的に自分だけで考えて進めていたが、今は相談相手も多いので、最善の開発をチームで深く考えながら進められている。最近では開発チームのテックブログも自分主導で立ち上げ、開発以外でもチームの醸成を感じている。

人数が増えると組織の形も変わる。個々人が得意分野で力を発揮し、全員で会社を成長させている感じがして居心地がいい。組織づくりってどう進んでいくんだろう?なんて思ってたが、目の前で行われている1つ1つの話し合いが組織づくりなんだと気づく事もあった。

BtoB向けに提供しているため、不具合調査や製品デモでSalesやCSチームと客先に同行することもある。泥臭く不具合の原因を調査し1つずつ潰していくこともあるが、CSと連携してクイックに対応できているのでストレスは特にない。実際にお客さんの反応を見て、機能開発の優先順位決めをしたり、ユーザの顔を思い浮かべながらUIの議論をしていくことも多い。

Bizチームの状況はSlack上でなんとなく把握している他にも、Customer Journey Mapを元に問題点の洗い出しを行い、どんな仕組みづくりが必要かという話にも参加できているので、開発側だけでなくBiz側の成長も断片的には見ることができていると思う。

普段はスタートアップだからどうこうということを強く意識することはなく、開発だけに集中させてもらっている。スタートアップでやっている実感が湧くのはやはり資金調達のタイミングだ。資金調達実施後には、自分たちの現在地を認識し、前の調達からこれだけ成長できていて、次回の調達ラウンドではN倍にも会社を成長させる必要があるという確認をする。

今後

現職に入社してからの日々のことを書き殴ったが入社前の思惑通り、自分は今、東京で、スタートアップで、濃い経験ができていると思う。自分が書いたから言うけど、みんな転職エントリばっかり書かないでこういう振り返りをちゃんとしていけよなと思う。引き続き、もっと価値あるプロダクトを作りつつ、会社とともに高みを目指したい。